オーガニックコットン製品の進捗とインド人の仕事のスタイル

こんにちは。

今回は、私達が製品化を目指している100%オーガニックコットンを用いた
ベビー服、子供服の製品の製造過程で生じている問題点と進捗を書いておきます。

頻発する問題

当初の予定では、7月終わりには徐々に100%オーガニックコットンのベビー服子供服が
出来上がることを期待していたが実際にその時期になっても進捗は思わしくなかった。

日本人は、出来るかどうかわからない事でも
出来ると言って仕事を取り、納期が迫ると
言い訳(ネゴ)を始め、結果的に再度、納期の再設定になる事が多かった。

しかし、インド人は、期日が迫ろうが何も言わず、電話で問い合わせをしても問題が
発生しておらず順調だと話をする。
ところが、直接会って確認してみるとほとんど進んでいない事を話し始め、
自分の正当性を主張する言い訳を始める。(無駄な時間です)

インド人と仕事をすると常に、このような事が日常茶飯事です。
さらに、依頼先から外注に出すと、その納期は間のインド人は気にしない。
その外注先の製品もインド人は気にせず、了承できる製品が外注先から届くまでに
何度も繰り返し良品が出来るまでやり直しが必要となってくる。

依頼先がきっちり理解して進めるまでにも、凄く時間がかかる。
注意点を理解したようなそぶりをしても、実際は、全く記憶には残っておらず、
後で何度も何度も言う必要が出てくるのである。実際にそのプロセスを行っている時に
初めて、その注意点に気づき、確認の作業が始まる。

もしくは、独断で判断し、意図している事と全く異なった事をやってしまう。

そして、常に何かを引き合いに出し話をはぐらかしたり、
逆に自分の思い違いで私達に対しての不満をたらたらと述べまくって
話をして時間が過ぎてしまう事もあります。

進捗状況と問題点が把握できるので直接合わなければ何も始まらないが、
会って仕事をする事は、仕事が急ピッチで進むわけではなく、
判断しなければ行けない時に勝手な判断で行うことが防げる意味で必要な事です。

このビジネスの行い方は、インドでは普通であり、他の発展途上国でも同じではないだろうか。

日本では、綿密に計画を立てて行い、納期をまもる事を優先して事業を進めるが
インドでは、大雑把な約束で進行し、仕事をする人が自分で考える事が
入ってきてしまう事が一般的のようです。
そのため、サンプルを受け取る度に同じ説明を繰り返すことになります。

進捗状況

制作したデザインの半分を先に製品化する事になったが、
それが決まったのも8月になってからインドの工場側から突然言われている。

また、デザインの修正を何度も行わなければならなかったり、要求する色が
出せなかったりで、希望した物にするために、現地に何度も何度も、鉄道で通う生活が続いている。

そのかいあって、プリントデザインまで終了し、製品に様々な部材の
詳細まで注文でき、依頼した部材を用いたサンプルを待つ段階になった。

ここに至るまで、なんども訪問し、依頼通りの材料を揃えられずに作られた
サンプルを見て、作り直してもらったり、一緒に材料を見に行ったり、
議論を繰り返した。

工場としては、何でもいいから早く了解するよう要求してくるが、
そこで了解しては満足のいく物は出来ない。
必要性を主張したり、何度もわかるように説明したり、
資料を作り直したり、地味な作業を続けたサンプル前の準備は整った。

工場の説明では、サンプルが問題なければ一週間で製品が出荷できるとの事なので
注文した材料が届き、製品と同じサンプルが出来るまでもう一踏ん張りの所だ。

オーガニックコットンのベビー服、子供服が出来るまでもう少しです。

インド、途上国に滞在して活動する場合は、自分が一人の人間として
いかにうまくビジネスを展開して行くかという事が重要です。

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