インド経済と投資

こんにちは

今回はインドの経済面について、私たちの周りの状況から
考えてみたいと思います。

数年前よりインド経済は好調。これからの時代は発展途上国、
それも、インドは中国よりも政府の投資が進んでおらず、
投資の余地がたくさんあると多くの人があおっているのを目にします。

確かに、コメントを書く人の言っているのことは間違いではなく、
インド国内でインフラ整備、住居建設は至るところで進められています。
しかし、私は少し遠めでそれらのコメントについて考えてしまいます。

まず、他国との比較で、日本との比較ではどうか。

日本では、皆新品を好みます。それが所以で、新築のマンション、住居が
どんどん立ちます。その伸び率としては少ないかもしれませんが、
絶対数としてはそれなりの数ではないでしょうか。
ところが、住居建設を担うメーカーが飽和状態であるため、一社当たりの
利益は、大手以外はそれほど大きくなりません。
飽和状態の業界は、どの業界でも同じであって、業界の再編が行われ、
大手数社が生き残る形になって行き、他は淘汰されていくものです。

通常の資本主義の流れにのっとれば、新しい分野、新しい事業がどんどん
生まれてもいいのです。日本ではそれをあまり聞きません。日本では、
痛烈な批判や周りからの妨害により、新しい目を早い段階で潰してしまうことが
あるのではないでしょうか。

では、インドでは?

インドにおいての住宅建設は、まさに、建築ラッシュ真っ只中。
次々と新しい住居が建ってきています。
ところが、中古住宅の値段相場は、それほど値下がりしません。
日本と異なり、地震が発生しない地形、鉄筋コンクリートで作られた
住居では耐用年数が長く、住居の値段はかえって上昇します。

そうした状況下で、現実には新規の住宅で違法建築が存在していたり、
もしくは、アパートの空室状況もちらほら聞きます。
さらに、ショッピングモールなどで、テナントが入っていない状況もあり、
需要に対して供給量がオーバーしている状況が見られています。

インドの平均年齢は26歳(日本46歳)。これから多くの人が
社会へ排出されて消費を行っていくのでありましょうが、建築のような
世界中どこにでもある業界では、どの国でも同じ業況ではないでしょうか。

日本企業が、海外にインフラを輸出する。東南アジアでインフラが
整備されると、その東南アジアのメーカーがインフラをインドアフリカなどに
輸出する。日本企業は出遅れますが、東南アジアのインフラ技術はそこそこの
レベルにまで押し上げられています。それによって、インドのレベルも
そこそこのレベルまで押し上げられるのです。

インドでは、誰でもビジネスを開始します。取引量が小さくても大きくても、
関係ありません。

私は、発展途上国にチャンスが多く、投資する見込みがあると単純に考えるのは
間違っていて、どの分野がその国に不足しているから、その地域、国で
供給されていないもの、もしくは、需要が供給に追いついていない分野を
いち早く見つけ出し、それを供給できる業界に、投資をするのが
投資としては正しいと考えます。

それは、発展途上国、先進国は問わないでしょう。

弊社が今回製品化を予定しているオーガニックコットンの幼児服、子供服は、
生産者のみならず、消費者の健康への影響が考えられるすべての人々が望む商品
であると私たちは考えています。

世界的にも、オーガニックコットンの使用量は総コットン使用量から比べれば、
微々たるものです。その事実の変化に、加わっていけたらと思います。

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