マーケティングについて考える

こんにちは。

今回は、エンジニアにとってのマーケティングについて書いておきます。

私は「エンジニアほどマーケティングを理解する必要がある」と考えている。

日本では、研究開発からの起業が少ない。
特に大学などの研究機関が、起業を意識せずに開発している割合が
多いように感じる。

大学、大学院が教育の場であって、お金を稼ぐことと切り離さなければ
ならないと考えていて割り切っているのなら仕方ないが、そうした研究にはたくさんのお金がかかる。

一般に、企業でエンジニアとして働いていると、決められた
事柄について、自分の業務の範囲でしか業務を推進できないことが多い。

そして、大きな企業では、先端技術を研究、開発を行っているが
その先端技術をマーケティングする部署、その技術をデザインして
製品の取り込む部署が分断されていて
各々の専門領域でしか仕事ができない。

それが起因してグローバルな製品開発では遅れをとっているように感じられる。
自社内で最先端をどこよりも早くやっていても、他社ではすでに完成しているなんてこともあるだろう。

発見したものをどのように売り込むのか。
逆に市場でどのような製品が望まれるのか。

これらの要求を満たすためにはマーケティングに精通した技術者が必要だろう。
その逆はいるかもしれないが、研究、開発の部門にマーケティングの部門はない。

日本には、エンジニアがマーケティングを学ぶ機会はほとんどない。
研究、開発のエンジニアは、その部署のマネージャーとなって
現場の作業からは離れていく。

しかしながら、そのマネージメントのフォーカスするだけで
他に業務が拡大する見込みがなく、さらに、それまでにほとんど触れたことのない
マーケティングなど理解できないのではないだろうか。

そして、マーケティング業務の関係者との接点もなく、技術者は、技術のマネージメントはできるが
それ以外のスキルがつきにくい。

そして、日本においては、エンジニアが起業するのは
非常に難しい状況になってくる。

起業するとなった際には、
自分の技術のみに精通するのみでなく
自分でマーケティング、セールスに至るまで考えなければならない。
自分の発見の良さを売り込むには市場の要求されていることを
理解しなければならない。

チームで行う際に、仕事の分担をすることができるが
マーケティングの能力が最も重要であろう。

企業で働くと、限られた情報の中での仕事が求められる。
上司が情報を握り、若い人には重要な事項は伝わらず
なんてことは当たり前です。

それに加えて、上司も同じ環境で育ってきていて、その環境にいると
基本的に変化を好まず新しいことを吸収できなくなってしまうのではないだろうか。

特に、古い企業ほど、この傾向は強いのではないだろうか。

それでは、海外の企業ではどんな状況か考える。

伝統的な企業もあるが、ベンチャー企業から大きくなった企業が多いように感じる。
アメリカのシリコンバレーでは常に新しい技術をもとに起業家が現れる。

ITでもハードウェアでも、新しい技術はベンチャーの中から
現れることが多いという認識です。

そして、グローバルで戦っていくためには、そのベンチャー精神にも続づいた
知識や考え方を身につける必要がある。

このような考え方を、どのように身に着けていくか、これを身に着けるために
どんなアクションをとっていくかは人それぞれであるだろう。

私は、このグローバルな感覚を身に着けるためにカギはマーケティングだと考える。

常にグローバルな視点で、新しい技術、新しい発見、新しい市場を開拓するため
誰がどんな商品を必要としているのか、考えていることは重要です。
売れるもの、使えるものを発見しなければならないのです。

会社から言われた業務をこなしているだけでは、こうした感覚は身につかないのではないだろうか。

今は、インドに滞在して、オーガニックコットンのベビー服、子供服製造を行っています。
それは、発展途上国で製造される通常のコットン製品の問題点を理解したうえで、
オーガニックの良さ知ってもらい、オーガニックの製品を提供する機会を作り、
問題点を解決していくためです。

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