インドの食品、食品の流通を日本と比較していろいろ考えてみた!

インドの食料品や流通の状況を考え考察しています。他国の視点で日本の状況を確認してみると日本国内での情報からは見られない一面も見えてくる気がします。

ノースインディアンカリーとサウスインディアンカリーの違い

日本人の私たちから見ると、カレーはすべてカレー。私は違いを全く認識していませんでした。

私たちの住んでいるところは南インドです。ここで一般的に食べられるお昼の定食はサウスインディアンカレーです。特徴は、スープです。カレーがサラサラのスープになっています。

一方でノースインディアンカレーはというと、どろどろの、私たちが良く日本で食べる機会のあるカレーに近いものです。どちらもからくておいしいですが、カレーのタイプにそうした違いがあります。

(ちなみに、日本のカレーはイギリス式で、ルーに小麦粉が使われていますが、北インドのどろっとしたカレーは、ほうれん草をペースト状にしたものや、ダル豆をペースト状にしたものとマサラの組み合わせで作られています。)

お店でノースインディアンタリ(もしくはミールス)を頼めば、セットはナン。サウスインディアンカリーはご飯がついてきます。サウスのお米は、ボイルドライス(ここではカジュ、と呼ばれています)、スチームドライス、麦ご飯のようなやつと、選べるお店もあります。

南インドカレーセットは、カレーの種類が多く、一種一種の量は少なめ。北インドのカレーセットは、カレーの種類は少なめ(といっても3種はあるでしょう)で、カレーの量多め、です。

どちらも大変なボリュームです。男性が食べるにはちょうどいいと思いますが、日本人女性には、セット定食大盛りを頼むような気持ちになるのではないでしょうか。

残すのは、、、と思って、持ち帰りしたいと伝える時、「Wrap」ではなく「Percel(パーセル)」と一言言えば通じます。もったいない精神の日本人。お持ち帰りを思わず言ってしまうのですが、インド人はそんな事しないのだそうな。食べ物も、一回食べきりで、残り物持ち越しは、やらないと聞きます。

これは気候柄、食べ物にあたらない様にする知恵なのかもしれませんね。

カレーはどこのお店で食べてもおいしくいただけます。

南インドでは魚が豊富?日本の秋は秋刀魚

私たちの住んでいる地域は、海の傍に位置しています。そのため、毎日新鮮な魚を売りに、アパートの前に魚を売りに来る人がいます。

いつでもよく見かける魚が、イワシ(sardine)です。日本では大量漁獲が進み、最近ではあまり取れない魚になってしまったというのを聞きますが、インドでは豊富に捕れる魚です。
(ここでは20匹ちょっとが90円くらいです。)
また、アジ(horse macherel)やサバ(macherel)もよく見ます。どちらも日本で、おなじみの魚で、煮物にしたり焼いたりして食べています。おいしいですね。

さらに、太刀魚(cutlass fish)スズキ(sea bass)など、大型魚もフィッシュマーケットやスーパーで切り身を購入することができます。

貝、エビ、イカなども、値段が少し高めになりますが、新鮮な状態で購入することができます。

この地域が海に面しているためですが、日本で住んでいた時よりも新鮮な魚が購入できて、日本人にとっての食生活についてはインドの中でも抵抗が少ない地域なのかもしれません。

さて、今の時期、日本では秋刀魚(saury)が旬になってくる時期だと思います。秋刀魚は、頭以外すべてのところが食べることができるので、特に新鮮な魚はよく焼いて、頭だけ
取って骨ごと食べていたときもあります。

新鮮な秋刀魚はお刺身にしてもおいしいですね。

秋刀魚は北大西洋が主な生息域で、プランクトンを食べる魚です。大型の、マクロ、カジキ、また、クジラなどの餌として食べられます。そのため海の生態系によっても非常に重要な魚です。しかし、残念なことにインドでは全く捕れないようです。

インドの人口は12億人。その食料を農産物、家畜、魚などで賄っています。もっとも食べられている食材は農産物なのでしょうが、魚は、海が近い町の人にとって重要な食料で多くの人がカレーの具としてそのまま入れたり、マサラをまぶして空揚げにして食べているようです。

日本、中国など、大規模な漁船で乱獲が進んで、魚がいない領域ができたりイワシなど漁獲量が極端に減ったりした魚がいますが、ここインドでは、そうした大規模な船舶がそれほど普及していないこと、鮮度を保ったままインド全域へ輸送することが難しい環境であることが魚資源の保護につながっているのではないかと思っています。

広大な土地に対して、未整備のの道路、鉄道など流通網は、乱獲を抑えるために役立っているのでしょう。

私たちの住む地域は、インドですが、上下水道も整備されていて、上水が止まることもなく、下水は、雨が降ってもあふれることはありません。小さな町ですが、生活環境については、他のインドの大都市に比べて食生活、衛生環境の点でも良い地域なのかもしれません。

時々インドに対するとんでもない記述を見かけます。それは、私たちの住む場所とかけ離れすぎた状況であって、インドに住んでいてもカルチャーショックを受けます。

私たちは現地の情報をできるだけ正確に記述していきたいと思っています。

土用の丑の日のうなぎについて考える

日本では土用の丑の日に、暑い夏の日を乗り切るため鰻を食べる習慣があります。しかしながら、うなぎ資源の枯渇が叫ばれ懸念されることが多い生き物です。では、海外の状況はどうでしょうか。

インドでも時々ウナギを入手することができます。ショッピングモールのスーパーマーケットで先日たまたま売っているのを見つけました。インドで見るのは初めてで、値段も高くなく、長さは1メートルほどある大きな鰻でした。

日本人の私たちは、ウナギのかば焼きでいただくことにしました。

実際に食べてみると、、、、、骨が多い。二股に分かれている骨(Y字の骨)が所々にたくさんあって、非常に食べにくかったです。

また、脂分が少なく、もちもちした触感で食べなれている鰻のかば焼きとはちょっと違う感じがしました。

顔の形も少し私たちの知っているうなぎとは異なっていたので、調べたところ、一番似ているのは、アナゴ、英語名は『Conger』

また、説明には、A Kinds Of Eelsと書いてあります。正確にはわかりませんが、このうなぎだと思って購入したの、アナゴだったと思われます。ただし、厳密に言えば、CONGERはEELSの一種です。

値段が安くても骨が多いことから、魚類はなんでもカレーの具にするインドでは好まれないいのでは?と思いました。

アメリカでも、ときたま鰻は購入できました。その時もやはり長さは1メートルほどあって、それは触感もウナギ、油も豊富で大きすぎる肝もお吸い物に入れていただきました。

その時は3匹売っているのを見かけたので、2匹購入したのですが、おいしくいただきました。

鰻は海外ではめったにお目にかかれない食材だと思います。しかしながら日本では、土用の丑の日というウナギを食べるための日が存在するように、いつでも購入でき大変ポピュラーな食材です。

近年では、海外(中国、東南アジア)から、シラスを輸入し日本で養殖してかば焼きとして売り出しているため、日本国内にのみならず、海外でもうなぎ資源の枯渇もしくは、種の絶滅が懸念され始めています。

鰻の完全養殖化は、シラスまで育てる部分で問題があるようで、シラスまでの生育期間が長く、卵からのシラスまで成長する生存率が悪く、大量生産までになっていないのが実情です。

中国、東南アジアと進出して、そこで捕れなくなると、インドやアフリカと、シラスを取り扱う業者は、どこまでも進出していくのでしょうか。

世界のルールでウナギが説滅危惧種に指定され保護される前に、完全養殖技術が確立されるとよいですね。

食料品の流通

インドでの食料品の購入はどこで行うべきなのでしょうか。私たちの住んでいる場所では、何通りでしょうか。

1.ショッピングモールの食料品コーナーやスーパーマーケット
2.ローカルマーケット
3.露店

おそらく上記3点に絞られるのではないでしょうか。これに加えて、直接生産者から購入する人もいるかもしれません。

1.のスーパーで購入する場合は、価格が固定されていて、日本で購入するような感覚で購入できます。若干価格設定は高めですが、何でもそろっていて、野菜だけでなく、魚、肉、雑貨類と同時に購入できて便利です。

2.で購入する場合、インド人、外国人に関係なく、売主が値段を高めに吹っかけてくることもあります。市場価格を理解している場合は交渉して安くするか、他店と比較して安いところから購入するのが賢いやり方です。また、新鮮なもの、古いものが混在している事もたまにあり、きっちりと商品を見極める力が必要です。特に魚市場では、鮮度の見極めが重要になりまる。交渉によっては安い値段で購入できます。

3.が最もおすすめです。私たちのアパートメントの前には毎朝農家から仕入れた売人が小さなお店を出して野菜を売っています。値段はどこの店よりも安く設定しているようで、近所のアパートの住人たちで毎朝賑わいます。また、取れたての魚もバイクで回って売る人から、新鮮な魚をリーズナブルな価格で購入できることもあり、お得です。

インドの食料品の流通は上記のようであって、大型店では農園から仕入れており、オーガニック農法で育てている農園からも仕入れているようです。
また、その他、露店、マーケットの売人も農家から仕入れているようで、いずれも1KG数十ルピーというお手頃の価格設定になります。ただし、どこで購入してもそれほど価格に違いはありません。新鮮であるか、1KG数ルピーから十ルピー程度異なるくらいです。

このシステムから考えると、インドでは流通は中間業者の入る余地が少なく、リーズナブルな価格で消費者に食料品が提供されていると考えられ、日本でよくみられるように、農家から安い値段で買い取って高く転売する中間業者の存在もなく、構造もまともなように見えてきます。

日本でも生産地の直売所によっては、非常に安い金額で購入できる場所もあるので、日本では、スーパーとの価格差がそのまま中間マージンとして中間業者に入っていることが考えられます。

インドの人件費は非常に安いです。これは物を流通させる上で非常に有利であり、初め驚いていました。しかしながら、人口12億人もおり、流通、売人など、高い教育を受けていない、誰でも変わりがいる業種では人件費は高くならない社会システムが成り立っていて、購入者もそういった収入の層が多いので普通に成り立つのでしょう。(しかしながら、生産者が農産物を
生産するために雇っている人々までは、潤わない可能性は存在します。)

インドでは、食料品の生産者と流通業者と売人との間で収入の差は、そう大きくないでしょう。日本では、農家が直接販売できるだけの商品を作ったうえで、直接販売できる流通網を作ることが重要になってくるかと思います。

インドでは、中間に存在する人が存在しないことで、商品の価格が抑えられます。日本ではTPP交渉で貿易自由化の方向性が不透明になっていますが、商品の値段の大部分を占めていると考えられる中間マージンがなくなれば、関税をかけなくても日本の農産物は価格面で太刀打ちはできるのではないでしょうか。

また一方で、既得権者は是が非でも自由化させたくないと反対するのでしょう。

昔から続いている慣例で収入を得ている人や業者が多い日本においても、世界とやり取りするためにはグローバル標準化することが必要だと個人的には思っていますが、日本では、農家の収入を減らす方向へ力が働くのではないでしょうか。

オーガニック食品

全世界で健康志向の傾向から意識の高い人の中でオーガニックの食品を購入する傾向が出来つつあります。インドでも、富裕層の間でオーガニック食品に対する嗜好傾向が出てきています。

私たちの住む町でのオーガニック食品の状況は、ようやくショッピングセンターの食品コーナーの一角でオーガニック食品を取り扱いだした程度。また、専門店が今のところ一つ出来ているのみです。

オーガニックの食品の伸び代は十分にあります。しかしながら注意しなければならないのは、インドは至る所で虫が存在します。

農薬使用の最大の利点はこの虫がつかないこと。そのために、日本ではさまざまな農薬が育てるときだけでなく、流通させる時にも使用されることもある状況です。さらに、外国からの
輸入品には、虫がつかないように、放射線照射なども施される事態です。検出限界内、もしくは規制値内のものが流通しますが規制値内なら安全安心とするのには疑問があります。だからこそオーガニックの食品の需要があるのです。

オーガニック食品の最大のメリットは、農薬を使用していない事。しかしながら、農薬の使用していない食品にはすぐに虫がついてしまいます。どこからともなく虫が発生してくるインドでは、売られている状態でも虫の確認をしっかりしなければ、家に持ち帰り料理する時に虫が発生する、などということがあるかもしれません。

オーガニックの食品を食べるか、虫も食べない農薬を使用している食品を食べるか。ローカルマーケットや露店での購入は後者になり、レストランでも、後者がほとんど使われているので必然的に後者を食べる機会が多いです。

インドでも都市近郊などで始められていますが、インドでオーガニック食品を購入する場合、オーガニック農園で直接購入、もしくはインターネットなどの通販で直接オーガニック食品を調達配達してくれる業者から購入することなどが考えられます。

牛乳は日本人にとって毎日飲まなければいけないものなのか?

インドでも牛乳を飲む習慣はあります。特に、ヒンドゥー教徒はたくさん飲むようです。
牛は、ヒンドゥー教徒にとって神様のひとりです。(ちなみにナンディー二という名前です)
ヒンドゥー教徒はベジタリアンも多くいることが知られていますが、牛のミルクだけは特別なものです。

他の国のベジタリアンの場合、動物性の食品を食べることはなく、牛のミルクも例外はなく飲みません。彼らは牛乳は飲みませんが健康には影響がありません。

ヒンドゥー教徒が動物である牛のミルクを飲むのは、牛は神聖な生き物であり、そのミルクは聖なるものであるため、聖なる神のミルクを飲むことは、人間の体を清め健康を保つために必要なものと考えているためです。

そのため、インドではたくさんの人が牛乳を飲む習慣があり、町の至る所で牛乳の売店が設置してあります。(250ml、500mlなどがビニールパック詰めで売られており、それをググッと立ち飲みするのです。)

さて、日本人にとっては、牛乳は必須の飲み物なのか考えてみたいと思います。

私たちは、子供のころから毎日の学校給食で牛乳を飲み、家でも毎日たくさんの牛乳を飲むように促されてきました。

しかしながら、日本人は牛乳を飲むとお腹を壊す人がいます。消化できないためです。

また、せっかく飲んだのに、牛乳の中に含まれるカルシウムは身体に吸収されずに流れてしまう量が多いです。

中には、牛乳をどれだけ飲んでも、おなかを壊すことがない人もいますが、日本人には牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人が多く、牛乳を適切に消化する酵素がかけている人が多いとも聞きます。

最近の研究では、ヨーロッパなどで牛乳を昔から飲用している人々が、骨粗しょう症の割合が多くなっているという報告があり、牛乳のメリットである骨を強くするということに対して疑念が出てきています。

日本人は第二次世界大戦前には牛乳を飲む習慣がなく、牛乳を飲むという習慣ができたのは、敗戦後に学校給食のために、アメリカから脱脂粉乳が提供されてからです。

それ以前には、牛乳を飲む習慣がないために、遺伝的に牛乳を飲んでも消化できない人が多かったのは当然のことでしょう。

近年では、豆乳など栄養素で牛乳と同じような成分を持つものも多くあります。

むしろその他の選択肢も入れて、牛乳だけでなく様々な食材をとるようにしたほうが、体を作っていくために良いのではないでしょうか。

こうしたことから、戦後から続く牛乳に対する信仰に対して疑問に感じ、子供たちの学校給食に、毎日牛乳がついていることに対しても、
違和感が残ります。

リンゴの流通から国産品を考える

日本でもお馴染みのリンゴ。子供たちは、みなリンゴが大好きです。

インドでもリンゴはたくさんお手頃の価格で売られています。

インドのリンゴの名産地は、北インド。10月頃から市場に出回るカシミール地方のりんごは、甘く、非常においしいです。

私たちは南インドに住んでいるため、そのリンゴは何千キロもの距離を移動してきます。

ちょうど雨期の終わりころ(9月半ば)から出回り、1KGあたり、90ルピーとかその辺で相場が変動し、購入することができます。

さらに、その他の時期においても、リンゴは購入することが可能です。

それは輸入のリンゴが入ってくるからです。

今の時期は、南米のチリからリンゴが入ってきます。地球の裏側の南米からリンゴが船に乗って運ばれてくるのでしょう。その少し前は、オーストラリア産も見られました。中国産もよくあります。

このように、インドでも長距離を物資は移動してきます。そして、それらのくだものは、特に痛んでいるようにも、虫がついているようにも見えません。そうしたものは防腐処理、防虫処理がしっかりしていているのでしょう。値段も、インド国内産と同じ(+αの)ような価格設定でマーケットでも売られます。

一般に海外から輸入される食品の輸入基準は大変厳しく、現地に育っていないその地に自生しない植物、虫、動物の国内への拡散をさせないため、輸出入業者は多くの薬品を、時には、放射線処理を行います。

その量は一般に、長期間の防腐防虫効果を期待しなければいけないため、国内で出回る食品に使う量よりも多く使われていることでしょう。

そうした状況を考えると、TPPに参加するしないにかかわらず、日本国内での流通される食品は、海外から流通する食品よりも、防腐剤、防虫剤の量を少なくできる要因が多く、海外のものと差別化できる農産物であると思います。

しかしながら、逆に、長期間の陳列、保管を想定し、初めから薬品を大量に使って生産されている食品だとすると論外です。

農産物における農薬の使用

食品を育てる際の最大の問題点は虫です。虫が発生することにより、売り物にならなかったり、食べるところがなくなったりします。それを回避するため、農薬の使用が一般的になっています。

オーガニック食品の優位性がよく言われますが、それは本当に消費者にとって、生産者にとって良いことなのでしょうか。

消費者にとっては良いことなのでしょうが、生産者にとっては、考えさせられることでしょう。

農薬を全く使っていないということは、虫が大量に発生します。野菜など、短期間で回転するものは、まだよいかもしれません。しかしながら、果実は何十年も同じ木で育てます。一度大量の虫が発生し、木が枯れることになったなら、生産者は大被害を受けることでしょう。取り戻すには、何年も何十年もかかる可能性があります。

そういった意味で、生産者にとっては完全無農薬にすることは困難であり、何らかの財政的なサポートが継続的に得られない限り、実行することはできません。さらに、オーガニックで生産するためのノウハウがしっかりしていなければ、害虫の発生には対処できません。

それらを考慮に入れたうえで、何がオーガニックで育てることが出来て、何がオーガニックで育てることができないか、また、オーガニックを実践するためには、単に昔ながらの農法ではなく、科学テクノロジーによって支えられた十分な知識が必要であると考えておく必要があるでしょう。それは食品のみの話ではありません。

遺伝子組み換え

有名どころだと、アメリカのモンサイト社の遺伝子組み換え作物による健康被害と、それに伴う遺伝子組み換え食物の使用禁止を決めている国が増えている事が挙げられます。

インドでも私たちが注目しているように、コットン生産において、より多くの生産量を上げるために遺伝子組み換えの種子が使われ、それとともに農薬使用量が増加して、生産者に健康被害が出ています。

これからの産業として宇宙開発、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーが中心になっていくと言われています。その中のバイオテクノロジーが遺伝子工学に該当します。

この遺伝子を修正したものの危険性として、

1.人体が受け入れる新しいものによる発がん性、病気の発生。

2.より強力な農薬の使用が可能になった事に寄る、農薬の影響による人の健康被害。

3.より強力な農薬に耐性のある害虫や雑草の発生による新規農薬の使用や使用量の増加、それによる健康被害。

4.遺伝子組み換え植物を食べた動物の突然変異と育った植物の突然変異。

5.農薬の使用による地中の微生物などの死滅、栄養分の枯渇による土地がやせる可能性。

などが考えられます。バイオテクノロジーの趣旨が、増え続ける人類の食糧を確保することから生じており、新しい科学技術には修正が常です。

世界的な流れを変えることができず、インドでもバイオテクノロジーに対する研究は、研究開発の中心になってくるでしょう。事実として、インド政府はこの分野にお金を投資し、大学など研究機関で研究がすすめられています。

もともと農薬の使用がなかった途上国で、なぜ、健康被害が大きくなるほど農薬が使われているのでしょうか。これを突き詰めると、先進国での農薬の開発や使用による生産量の増加が確認されたことにより、開発企業や政府がその地域の事情を考慮することなく間違った農薬の使用方法のまま、人体への影響を無視して導入させた結果であることが想定できます。

途上国への農薬の使用は、第二次世界大戦後に広まる遺伝子組み換え農産物の危険性も十分に検証されない結果、農薬の使用量が上がることと並行して問題が生じています。

バイオテクノロジーは、まだまだ未知の分野であって研究開発の余地は十分にあります。今後製品をリリースする際は十分な安全性を検証した後でリリースしてもらいたいし、またそれは、長期的な視点に立ったものでなければならないと思います。

なお、オーガニックコットンという名称が認められているものは、遺伝子組み換えのコットンを使用しておらず、農薬を使わずに育てられており、さらに、3年以上農薬を使っていない土壌で育てられたものです。

弊社のオリジナルブランドでは、さらに縫製の糸もオーガニックであり、自然素材の素材でオーガニックコットンを染めて、プリントしています。

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