インドの水道・電気と鉄道の乗り方まとめ!インドの公共設備と公共機関!

インフラの不備がしばしば指摘されていますが、実際体験することにより、生活するうえではそれほど困難ではないことを理解できます。ここでは、インドの水道、電気、それに鉄道についてまとめておきます。

インドの水道事情

インドでは、基本的に水道水は直接は飲みせん。
では、どうするのか。

飲み水を確保する方法は2つです。一つはペットボトルの水を買う。もう一つは浄水器を使う。

ペットボトルについては、スーパーでも露店でもどこでも売っていて1L Rs.15程度です。高級レストランなど、場所によっては少し高くなります。

浄水器については、日本の蛇口につけるタイプのものよりもずっと大きい箱形のものがあります。

この浄水器値段はRs.8000程度でフィルターは一年交換です。フィルターの費用はRs.2000位で、カスタマーサービスがフィルター交換の為に年に一度、または定期点検に半年に一度、突然電話がかかってきて(もしくは突然)訪れます。

引越の際も、設置のために来てくれます。長期間のインドでの生活では浄水器は必須です。

レストランで出されるグラスの水は、この浄水器を通した水が出されるので問題ないと思いますが、少し抵抗のある味がする場合は、フィルターが古くなっている場合もあるので気を付けるとよいでしょう。(そうした場合はボトルのお水購入をお勧めします。)

レストランによっては、お水をさらに涌かしたものを出してくれたりします。

娯楽施設、ショッピングモールでは、トイレのそばにウォータークーラーが設置してあるので、それを利用することもできます。

インドの水道水はお腹を壊すから飲んではダメ、というわけではなく、浄水器に通せば問題は起こらないです。マサラ(スパイス)により、おなかが緩くなることはあります。

どこの水道水も飲む事ができる日本は、それを維持するために水道管の管理を常に行う必要があり、塩素消毒をするために水道料金が発生します。

日本でも飲み水をペットボトルにしたり、マイボトルを持っていったり、各家庭に浄水器が普及している状況です。

インドと日本の違いは、今のところインドで水道料金として料金を請求されていないことです。

★☆ウォーターサーバーについて★☆彡

インドの電気事情

インドでは、瞬停は頻繁にあります。昼夜かかわらず停電は起こります。お店では大抵大きなバッテリーエンジンが設置してあって、停電時には稼働する仕組みになっているようです。また、電力使用量が多い時期、特にインドの夏季の4月5月にはエアコン使用のためバッテリーエンジンがお店の前で常に稼働しているのを見かけます。

私たちの生活しているところでは、特に電化製品をたくさん使用することはありません。熱い熱い南インドですがエアコンは使用しておらず、天井についている扇風機のみを使用しています。そんな生活では、月の電気料金はRs.500~Rs.800程度になります。

では、短い間、停電が起こることは本当に問題でしょうか。

銀行などでも瞬停、停電は頻繁に起こり、真っ暗の中、非常灯のみで銀行員は作業を遂行します。しかし、銀行のシステムはバッテリー電源で問題なく稼働します。最低限の電源でも仕事に支障が出るわけではありません。

日常生活においても、夜、停電が起きたとしても、数分後には電気はつきますし、何かの作業中に停電になったとしても、ラップトップのバッテリーで問題なく作業可能です。

人が作るもので、完璧なものはないでしょう。工業製品も、最初は必要な機能を備えている物を市場に出し、徐々にバグを修正していきます。PCのOSなど、バグが発生するたび修正を出し、新しいものが出ると、サポートさえなくなります。

インドにおいての状況から考えると、停電が起こるのは当たり前で、それを防ぐため、もしくは、最悪の問題を避けるため、どんな策を施しておくべきか、その部分を何重にもセキュリティーをかけておくこと、バグがあった時はすぐに対応すること。この心がけが大事なのではないでしょうか。

広大な地域にすべてを最高のシステムを構築することは現実的でないのですから、日本の瞬停さえ許されないシステムに対して考えさせられます。日本の国土の何十倍もあり、未開の土地もたくさんの部分を占めているインドでは、日本の環境をベースに考えることはありませんし、また世界では同様の地域が大部分を占めているでしょう。

ここインドでも、風力発電、太陽光発電に対する需要が近年大きくなってきています。風力は一日中発電可能、太陽光が日中、日の照っている時間帯のみ発電可能であることを考えると、両者の使い分けで、消費電力量の少ない地域での電力を必要十分に賄えるのではないでしょうか。

電力の必要量、安全面、耐久性など様々な点で、それぞれの地域で必要な電力量に差が出るのは当然であって、日本と同様に火力、原子力中心の発電設備を世界中で作られていくことに、疑問が生じます。

私は、グローバリゼーションの意味を、その土地固有の文化、環境を理解したうえで、他の地域の技術、文化を融合するべきものと考えていて、この考え方が海外でビジネスをするうえで、生活をするうえで重要になってくると信じています。

★☆電気に関連して★☆彡

インドでの鉄道の利用

インドの鉄道はチケットを予約していなければ、乗るのが非常に 難しいものです。

そのため時期や時間帯によっては、一か月以上前から電車の予約を しなければいけません。2週間前には大抵予約で埋まってしまい、ウェイティング待ちになることが頻繁です。

そんな状況でも、ウェイティングリストでもほぼ確実にチケットが取れる システムがあります。インド人は前もって予約を(しかも大人数で1グループ)してしまうため、直前になってキャンセルする、なんてことが頻繁にあります。

そのため、そのキャンセル待ちが出た時点で優先的にチケット手配ができることになります。

そのシステムが、タッカー(ル)(Tatkal)です。

予約サイトにタッカールがあり、それを使って予約を確認すると、前日(列車発車の24時間前)にチケットが取れることが確認できます。

インド人は直接駅ではなく、◎◎トラベルズ、などという名前のチケット手配屋に行き、そこで予約を行います。(インドの銀行のネットバンクを持ち、自分のパソコンとプリンターがあれば 自力でも予約出来ます。)

値段はその区間の始発から終点までの料金にカッタール代が上乗せされます。通常の一般客席では予約できない席もカッタールでは予約できることもあるのでどうしてもその列車に乗りたい場合には良いシステムです。

広いインドで、人は長距離の移動をするため、その確実なチケット手配の ために作られた方法なのでしょう。

インド鉄道サイト
INDIAN RAILWAYS PASSENGER RESERVATION ENQUIRY
インド鉄道予約サイト
INDIAN RAILWAYS CATERING AND TOURISM CORPORATION LIMITED

インドの鉄道でタッカールを使う

インドの国土の面積は日本の約9倍あります。

各都市を行き来するためには鉄道の利用、飛行日の利用、バスの利用ができます。

飛行機は、鉄道利用より値段は高いのですが、短時間で移動できることから、時間に余裕のない、お金に余裕のあるビジネスマンの利用は頻繁です。

しかしながら、中距離の利用、約500キロメールくらい離れている距離を移動する場合において最も利用されているのが、鉄道です。

そのくらいの距離になると、時間をきっちり管理しておけば、前日の夜に夜行電車に乗って、翌日の朝早くに目的地に到着できます。

ホテルをとる分の費用が節約できて、なおかつ、寝台車なので寝て次の日朝から仕事といった利用ができます。

さらに、値段は、飛行機の2分の1から、10分の1くらいで利用できるため、家族旅行などでも、よく利用されています。

また、鉄道利用と言えば、時刻表。インドにも日本で各鉄道会社が出しているような時刻表が購入可能です。

『Trains at a glance』が最もポピュラーな時刻表で、代表的なインドの鉄道の時刻表が乗っています。

また、各地に、特化した時刻表があり、その各地で入手可能です。

インドの国土が非常に大きいために、鉄道の乗車時間は非常に長いです。少し長距離を移動しようと思うと、丸二日かかるなんて当たり前。

時間にゆとりのある場合は、利用してもよいでしょう。いろいろなことが考えられて有意義な時間かもしれません。

長時間にわたって鉄道に乗っているため、食事の時間があります。乗務員が次の食事の予約を取りに来ることがあれば、ないこともあります。

定期的に、食事の販売が来ることもあります。また、大きな駅で、売店の食べ物を窓やドアから購入することもできます。

インドなので、どこも同じようなメニューですが、値段設定は駅だから特別高いわけではなく、お手頃価格となっています。

トイレは、線路に直通になっている洋式トイレとインド式のトイレがありますが手動のウォッシュレットできれいにします。もちろん紙など設置してありません。

電車に乗るとき注意することがあります。インドの長距離のときの鉄道の寝台車は座席がすべて決まっています。しかしながら、座席は当日にならないとわかりません。そのため、列車に乗るときは、乗車口の入り口に一覧で、自分の名前を確認し、指定の席に行きます。

First ClassとSecound Classは席が決まっていて、場所も決まっているので問題ありませんが、Third Class以下は席は決まっていますが、寝るとき以外は、寝台をたたんでいるため他の乗客と相席になります。(折りたたみ式の、2段、3段ベッドを想像してください。)

しかも、皆、座席の指定関係なく座るため、座席はあってないようなものです。

その間にコミュニケーションをとるには良い機会となります。

また、寝る時間になって、交渉して自分の好きな席を確保することが可能です。

また、指定席なので、乗務員が本人確認のために回ってきます。その際は写真付きのIDを出す必要があります。パスポート、PANカード、Driver’s licenseどれでもよいのですが、インドで発行された身分証明書の場合はグループでも一人分で大丈夫です。パスポートの場合は全員分確認する場合があります。

目的地の確認には要注意です。まず、電車の中で駅名のアナウンスはないと思ってよいと思います。

到着予定時間に近づいたら、停まる駅の名前を確認し目的地を自分で判断、もしくは、同じ目的地の人が判断してくれるのを確認します。First Classだと、駅員が知らせてくれることもあります。

インドの鉄道は、スピードはそれほど出ていなくて、最高でも時速80km位ではないかと思います。

高速鉄道として日本の新幹線を導入しようという話がありますが、広い国土で鉄道を設置して値段がいくらになるのでしょうか。

インドには国内線で格安航空が飛んでおり、時期によって鉄道のFirst Classの料金より安く利用することができます。移動時間の違いは相当あります。

インドの広大な大地にレールを敷くのにどれだけ時間がかかるかわかりませんが、乗車料金が格安なら、非常に便利な移動手段になるのでしょう。

しかしながら、壮大な大地をのんびり鉄道で回るのも良い経験ではないでしょうか。

時間のある方には、インドの鉄道の旅、いかがでしょうか。

★☆高速鉄道について★☆彡

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