この項目では、インドのアパートを借りた際に体験したこと考えたことをブログの記事にまとめています。
南インドのアパートメント
私が初めにインドに住んだアパートに来た時 驚いたのが、アパートの中心が吹き抜けになっていて、そこが人々の憩いの場所になっていることでした。
そして、それを取り囲んで部屋が10階まで続いています。
この構造だと、空気の流れが十分に発生して、ドアを開けると風が入ってきます。南インドは熱帯性の気候。気候に対応して作ってあるので、一年を通して、エアコンは使用しなくても快適に過ごすことができます。
日本の長方形のアパートにばかり住んだ経験ばかりだったので、その構造に、そしてその気候をうまく利用して設計されていることに驚きました。
また、扉、ドアがびったりとあっていないことにも驚きました。これは、通気性の為なのか、インド人の施工がうまくないからなのかわかりませんが、隙間風が常に入ってきます。さらに、その隙間からアラビア海から吹き付ける砂を含んだ風に乗って、砂が家の中に入ってきます。
毎日掃除をしないと、砂が積もってしまうことにも驚きました。
さらに、インドのアパートメント、住居には、扇風機が天井に設置してあります。これは非常に快適で、この扇風機があるから、一年中エアコンがなくても大丈夫な理由です。
パナソニックは、この扇風機をヒントに、エアコンの機能を限定したモデルを出しています。
ここは、カルナータカ州。カルナータカ州の代表的な産業の一つが御影石である為、アパートの床はどこもグラナイトで、きっちり磨いてあると非常にきれいです。
南インドでは地震がめったに起こりません。インドの大陸が、ちょうどプレートの上に乗っていて、そのプレートがパキスタンやヒマラヤ山脈でぶつかっているため、南インドはどのプレート境界からも離れた位置になります。
特にパキスタンと、インドの境界付近では震央が作られやすい構造であり地震が発生しやすい地形であるため大きな地震がしばしば発生します。
アパートは、鉄筋コンクリートで建設されており、床はグラナイト、壁はコンクリートで、きっちりメンテナンスをすると新築のようにきれいになります。そのアパートの価格は年々上昇しているようです。
海外と日本のセキュリティーデポジット
日本では馴染みがないセキュリティーデポジット。海外では一般的で、家を借りるときにはセキュリティーデポジットを大家さんに預ける必要があります。インドでも、アメリカでも額はそれほど変わりなく、インドでは、家賃の10か月程度を準備します。(大家さんによっては5か月分とか様々です。)
この値段を高いとみるか安いとみるか。日本の場合は、家を借りるときに、敷金礼金で1か月2か月分ずつを取られ、また入居の際の清掃代、消毒代。退去時の、清掃代、畳、壁紙の費用を請求されます。そして、敷金が戻らないばかりか、追加で料金を払わされることにもなるのです。一方で、海外では、よほど運が悪い状況でなければ、セキュリティーデポジットは、そのまま戻ってきます。
そのほか、さまざまなシーンでセキュリティーデポジットを要求される時がありますが、慣例に従って預けることになります。
また、役所関係で要求される時は、適切なセキュリティーデポジット料金を前もって調べておいたほうがよいでしょう。
テレビ事情とインド人の収入
日本では、インターネットの普及、テレビのコンテンツの内容、娯楽の多様化により、テレビを視聴する人の数が減ってきているといわれています。私たちも日本滞在中は全く見ない生活をしていました。
インドでは、一定以上の収入がある家庭では、ほぼ、テレビがあります。
娯楽の一つの手段であるテレビを持つことはインドではステイタスの一つとなっているよう、インターネットの普及、スマートフォンが普及していても、テレビの視聴者は、相当数います。
テレビメーカーは、日本メーカー含め各社入っているようですが、
その中でも、韓国のサムスン、LGの存在感が大きいことが、各社の立地や電気屋さんの陳列を見るとよくわかります。
韓国の両社は、町の電気屋さんでも展示スペースを占めており、インドへの展開がうまくいっているのでしょう。
どの製品の品質が良いか調べて購入するインド人もいますが、やはり、価格と品質がこなれている韓国メーカーの製品が好まれるのは当然なのではないでしょうか。
それとも、インドの特化した機能を付けられれば、ヒット商品に化けるのか。どちらにしても、現地の状況を理解していないといけないでしょう。
インドの1割ともいわれる富裕層のみをターゲットにするのか、それ以外の人までターゲットにするのか。大卒の給与が月1万5千ルピー程度で、服飾関係の工場労働者で1万ルピー程度なのを考慮すると、どの程度の価格帯なら一般人が購入できる値段なのか。
貧富の差が大きいのも発展途上国の特徴の一つです。
ホームセンターはどこに?
日本に居た時は、家具の取り付けで部品が足らないとなった時に、ホームセンターでしばしば部品を購入し自分で直したり設置したりしていました。
しかし、インドにおいては、まず部品がどこに売っているのかわかりません。たとえば、洗濯機の注水口。水道管の径が違う場合、日本ではホームセンターへ行けば大概のコネクションは入手できました。
ここインドでは、購入先へ行くと、部品は置いてないからここへ行ってくれと紹介されます。その店に行っても次の店を紹介され、次々と別の店を紹介され、一つの部品を探すために、どこまでも彷徨い続けることに成り兼ねません。
そう、紹介先に物があるかどうかもわからないのに、あるかもね、くらいの気持ちで紹介しているのです。
メーカー保証期間内なら、メーカーのカスタマーサービスへ依頼をします。次に、アパートメントのお抱え作業員へ依頼します。
前者の場合は、そこから下請に依頼されるようで、少し割高になります(保証期間内だと無料)。後者は、インド人の仕事のためやって来る時間も作業時間も全く読めないです。
今回は、メーカーカスタマーサービス依頼し確認したところ、新居が通常の蛇口と違うことに気づいたスタッフは、何を思ったのか、レンジでおもむろに蛇口をひねり出し、蛇口を壊してしまいました。
その後、彼は「これじゃあ何もできないよ」と、何もせず、ただ2年保証のサービス券を1枚持って帰ってしまったのです。
残された我々は、アパートメントのお抱え作業員に来てもらい修理する手はずを整えました。2日後に最新の蛇口が設置され、無事、洗濯機の設置が完了したのですが、他にも問題は山積みです。
交換した蛇口は古いものであったし、アパートの部品ですが、オーナーは今現在海外にいる中、自分たちで直したものであるため、オーナーに代金を請求してよいものなのか。後日試しますが、、、払ってくれないだろうな、と予想しています。
インドでは、一般に洗濯機の設置、冷蔵庫の設置、浄水器の設置など、自分でもできそうなものですが、メーカーの人が来てきっちり設置していきます。
浄水器のフィルター交換などもメーカー交換で、作業員が交換時期に自宅を訪れます。
人件費が安いので、自分で直そうとせず、メーカーのカスタマーサービスやアパートのお抱えの作業員を利用するのが効率が一番よさそうです。
アメリカでも、修理屋が予定どおり来なかったり、いきなりキャンセルにされたり、配達物が来なかったりあったことを思い出しました。
どこも似たようなものです。
インドの電気のコネクション、コンセント
インドのコネクションはB3です。また、電圧は200ボルトほどあります。日本からの旅行者はこれをもってこなければインドでは電気を使用できません。
しかしながら、買い忘れても大丈夫です。
モールのスーパーマーケットや、大きな電気屋さんでは、変換の3個口タイプ5個口タイプのテーブルタップなど、実用に耐えうるものが売っています。この差込口は、どのコンセントのタイプにも対応する形になっているので日本のPCのコンセントでも問題なく使用できます。
アメリカ製のものもあるので性能に問題ないでしょう。さらにインドの電圧は安定していません。時々電圧がスパイクして、高電流が流れるなんてこともあるようです。それを、抑える機能もついていたりしているので旅行者といえども現地で購入してもよいのではないでしょうか。
注意すべきは、雷が鳴っているときです。日本でも同じですが雷が落ちて高電圧高電流が流れたときには家電製品は壊れます。大切なパソコンが壊れたり、調子が悪くなることがあるので、過電流防止機能があっても、雷が鳴っているときは家電品はコンセントから抜くことをお勧めします。
また、日本のテーブルタップは、大体1500Wまでの仕様であるためインドでは使用できません。絶対に使わないようにしましょう。火花が出て使用不能になります。