こんにちは。
10月にあるダサラ祭に向けて、
街はたくさんの豆電球の飾りが
あちこちにセットされてきました。
そんな街の情景とインドのお祭りの
豆知識を今日は書いていきます。
ダサラ祭は、ヒンドゥー教のお祭り。
『勝利を祝う祭』
だったり、
『女神を讃える祭』だったり
未だに私はよくわかりません。←
(地域によって、異なる様です)
3日間x3女神を祝う地域では、
まず、
ドゥルガー女神、ラクシュミー女神、サラスワティー女神を
各3日ずつ祝っていきます。
○ドゥルガー女神
(破壊の神シヴァの妃/悪から守り、
苦難を乗り越えさせてくれる
『近づきがたいもの』の意味
魔神ドゥルガーを倒した時、その名を己につけたという)
超美形女神様で、いつも無表情で
マヒシャ(という名のおっさん)に
とどめを刺す神絵をよく見ます。
怒りによってどす黒くなった額から
殺戮の神を7〜8人産んでいます。
そのうちの有名な人(神)がカーリーさん。
純粋に殺戮を楽しむ女神です。
日本語名は畢婆迦羅、毘羯羅。読めませんね。
ちなみにマヒシャってのは、阿修羅の首領。
自分を崇めろー!って強制したおっさん。
『女性以外からは殺されない』力を
ブラフマー神からもらい、
様々な神の地位略奪や、人々を迫害していたのですが
ドゥルガー女神に、水牛から元の姿に戻ろうという時に
刺されてしまいます。
アスラ、というのは、
ヒンドゥー教における魔族の総称。
漢字では阿修羅、と書きますが、
その『阿』=昔の日本の人名の頭につけた
『お』(例;おミヨちゃん、おタマちゃん)
なんだそうな。『ちゃん』にもあたるようですね。
話が脱線しました。
○ラクシュミー女神
(最高神ヴィシュヌ神の妃/富の神
移り気な性格。日本名は吉祥天)
○サラスワティー女神
(創造の神ブランマー神の妃/
学問、芸能の神。
仏教に取り入れられた後の日本名は弁財天)
そして祭が始ってから9日が過ぎると、
ヴィジャヤダシュミ
(ラーマが悪鬼ラーヴァナに勝利したことを祝う日)
ヒンドゥーの学校は、10日〜13日くらい
お休みになります。
女神のみなさまを
崇めお祝いする感じのダサラ祭。
ちなみに南インドのここでは、
サラスワティーさん(弁財天)を
メインに祝います。
街中彼女のブロマイドポスターだらけ。
そうそう、
ラクシュミー(吉祥天)さんの
私の好きな地方神話の一つに、
彼女には不幸を司るお姉さんがいるのですが、
ヴィシュヌ神から求婚された時
「私の姉にも配偶者をつけるならOKよ」
という条件をつけ、姉妹そろって嫁入り。
というのがあります。
ブッダ(シッダールタ)も、ヒンドゥの神に
強引に取り入れられている感がありますが、
女神達は、逆に仏教に取り入れられ、
そのまま日本までやって来たと思うと、
日本で七福神の神様などを見かける時
不思議な気持ちになりそうです。
長くなりました。
今日はこの辺で。