書類の山との格闘?インターネット普及は必要なのか?

こんにちは。

今回は、インドで経験する日常の書類について書いておきます。

インドでも、大都市のITが盛んなところだけでなく、
小規模の都市においてもITが浸透してきています。
私たちの住む町にもIT企業はあり、ウェブ制作
サーバー管理の会社が存在しています。

地方の公共施設においてもITが導入されてきていますが、
まだまだ書類の山から抜け出せない部分もあります。

たとえば、外国人登録許可の際の申請。他の都市と同様に
ウェブ上に書類をすべてアップデートすることができますが、
ここでは書類をすべて準備して提出する必要があります。
ちなみに前回準備した書類は、各人6部ずつ。しかも、
1部につき50枚程度の分量になります。(一人分で300枚。。。)

登録関係の書類、会社の書類は必要な時が多く、毎回大量に
何部も準備して提出する必要があります。

『本当に管理ができているのだろうか?』

こんな疑問がわいてきます。こんなことがありました。
外国人登録の際に警察署で、Form Cを提出するように言われます。
このFormは外国人がインドへ入国した際に、ホテルや個人の家に
招待した人が提出するべきものなのですが、すでにインドで生活をし、
自分でアパートを契約している人には必要なのかどうかわかりません。
アパートのオーナーにお願いをして、ポリスコミッショナーに書類を
提出しましたが、外国人登録の許可が下りたところで、ポリスコミッショナー
オフィスでの紛失が判明しました。

その後、同じ書類を要求されることもなく、そのまま滞在許可証も入手でき
問題なく過ごせています。

この外国人登録をするFerroでは、常に外国人が登録しに来るため
大量の書類の山で机や棚が埋まっています。

それは市役所などの他の行政機関も同様で、必要な書類を探し出して
渡してもらうのに何十分も待たされることも日常的です。(運次第ですね)

インドの市役所の書類の山

インドの市役所の書類の山

このように、ITが普及してもチェックするのが人である限り、
書類を準備する手間は省くことができず、たくさんの人が
そうした作業に関わりインドのビジネスを支えているようです。
町の至る所にゼロックス(印刷屋)があり、いろいろな申請に
書類をたくさん準備する必要があるのがインドです。
また、様々な書類を取り扱っている露店もあり、そこでしか
入手できない書類もあります。

日本でも、作業効率化のためパソコンを利用したとしても
結局、印刷をして回覧作業を行ったり、印刷して提出に行かなければなかったり
まだまだ人が技術を受け入れることができない現実があるのを
忘れてはいけないのでしょう。

ある程度テクノロジーが浸透してくると世界中がどこでも同じ感覚で物事を
進めていくことになると思っています。

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