インドで体験するちょっと不思議なお金のやり取り、インドの固有の事柄を記事にしています。おつりに飴を代わりにもらうこともあります。
インドで小切手を使う
日本で生活をしていると小切手を使う機会にはあまり巡り会わないと思いますが、ここインドでは一般的です。
インドにおいても小切手での支払いは頻繁に行われ家賃の支払い、会社のやり取りなど小切手を切って使います。
一般的であるけれども、書き方を間違えると受け付けてもらえず返却されたり換金できなかったりするので注意して書くようにしたいものです。
返却された場合は違反料金を支払うことになります。
注意すべき点は、日付けの書き方(イギリス式の書き方)、お金の終わりに”Only”を付ける。チェック左斜め上に二本線を入れて、その中に’AC PAYEE’と記述し、宛名の本人しかDepositできないようにする。
さらに、発効日に注意(将来の発効日にしてdepositされてしまうと、Dishonouredされ、Pending状態になります。(SBIでは、発効日以降に無事引き落とされました。)
10万は1lakh, 1千万は1Croreで記述する。
お金の単位以外はイギリス式だと思いますが、アメリカ式のチェックの書き方に慣れてしまっている人は、初め戸惑うことでしょう。
また、サインを漢字にすると、慣れてない銀行員が、小切手を受領してくれないときもあります。何度も銀行に出向いて、自分のサインであることを説得させる事態も発生します。
銀行によっては漢字のサイン受け付けてくれない銀行員もいます。
Rs5札(約10円)からあるインドで、現金をたくさん持ち歩くと、財布に入らない札束になってしまうため、小切手やデビットカードの使用が多くなります。
小切手を他の人から受け取り口座に入れる際、銀行により異なることがあります。大抵は銀行員に必要事項を記入して渡すと処理をしてくれます。
SBIでは、Cash/Transferの紙に必要事項を記入し、クリップで小切手と用紙を止めてClearance Boxに投函します。約一日で、Clearance待ちになり、その後、Statementに反映されます。時間差が生じることとルールを知らないで戸惑ったので書いておきます。
インドの小銭の取り扱い
日本では小銭は、持っていても財布が重くなるばかりで、何とか毎回の会計で使い切ろうと頑張っていました。もちろん、小銭がレジにないなどという事態は日本では経験したことがありません。
インドでは、常に小銭不足に陥ります。スーパーの会計、雑貨屋の会計、レストランの会計時には、小銭を持っているか必ず聞かれ、持っていると喜ばれます。レジの中には、飴やキャラメルが入っていて、1ルピーもしくは2ルピーの代わりとして頻繁に渡されます。
では、どうしてこのように小銭不足になるのでしょうか。
物価が日本の5分の1から10分の1であるため、もっとも使われる紙幣が、Rs10(約20円)からRs100(約200円)になります。レストランでご飯を昼食を食べると、Rs40だったりRs50だったり、マーケットの支払いも野菜1KG Rs20だったり、Rs25だったりといった形で、小銭が必須になってきます。
人口が12億人いる中、インドのよく使う金額帯のお金が十分な量が供給されていないというのが実情ではないのかと思っています。また、路上生活者は存在し、そうした人々に小銭を渡す人が多いことも、小銭を持たなくなる一因になるのではないでしょうか。さらに宗教上、日本の神社のお賽銭のように、小銭を寄付したりすることがあるのも原因の一つではないでしょうか。
そんなわけで、インドにいる私は、小銭は常に持つよう、作るように心がけています。飴やキャラメルはいりません。