インドの携帯電話事情をまとめ!ドコモからインドと日本の比較mo!

インドでは携帯電話は人とコミュニケーションをとるための必須の道具となっています。インド人は常に電話を持ち誰かと連絡を取り合っています。高価なスマートフォンもかなり普及しているようです。

インドで携帯電話

インドでもスマートフォンの使用率が高くなってきています。近所の人、町を歩いて通話している人、モールに来る人も皆、スマートフォンを持っています。

スマートフォンの値段は、給与の数か月分。インターネットはラップトップで、電話は電話と考える私としては、そこまで皆がスマートフォンを持っていることに対して違和感が生じてしまいます。

インド人は、しゃべるのが大好き。いつでも、電話を片手に持ち話をしています。仲の良い関係になると、用事がなくてもとりあえずなんとなく一日に何度も電話をする。電話をかけないと「私の事嫌いなの?」なんて聞かれる事も。日本人ではちょっと考えられない回数を電話を使って会話します。親にも1日最低1回は電話をかけるようです。

日常生活において切っても切り離せない携帯電話。その通話手段にお金が使われるのも当然なのかもしれません。

そんなこともあり、ビジネスシーンにおいても、電話は必須。どんな些細なことでも、電話をすれば解決。しかしながら、そこはインド人。一度の電話ではなかなか動いてはくれず、何度も何度も毎日毎日かける必要があります。

まして、メールは、いつ見てくれて、いつ返事をくれるのか。

国外取引のある会社はメールの返信があるが、やはり電話での会話が一番早く事が進み、必須であると思います。

携帯電話とSIM

インドに来て、最初に行うことに1つが、電話の取得。インドでは、SIMフリーの携帯が一般的であるため、それを用いてSIMは一般の携帯電話屋で取得します。

パスポート、VISAのコピーと、住居を証明する書類を持ってAir Telなどで手続きをすれば使用可能です。

プリペイド式で、通話については、ほとんど期限がなく、一度にRs.1000とか入金すると、人によっては半永久的に使い続けられます。日本への海外通話も、格安料金で利用できます。

また、プリペイドSIMは3G Data通信が可能で、こちらは期限は30日、通信料で金額が決まっていて12GでRs.1555。1か月の使用量がそれほど多くない人はPCのデータ通信も含めてこれで1か月賄えます。

インド国内で州が変われば携帯電話の会社が異なりますが、自動的にローミング設定されるため、インド国内では、どこにいてもほとんど変わらず通話、データ通信が可能です。ただし、
インド北部Shrinagarにおいては、南インドで購入したAirtelのSIMは全くの圏外。

SIM作成代金は安いので、1週間程度の滞在でも、SIMを購入しておくのもよいでしょう。

Docomo撤退から考える日本とインドの違い

数か月前DOCOMOがインドから撤退の記事が発表されました。どんな状況かまとめておこうかと思います。

2600億円ほど出資してTATAのモバイルの株を買い取ってほとんど利益を得ることなく、その金額の半分くらいが損失となったと記載してあります。

インドに来て約2年になります。

その間に携帯電話のSIMを全部で5つか6つは取得しています。すべて、AirtelのSIMを取得しました。Airtelが、近くにあって作ることができたからです。

最近ではSIM取得の手続きが厳格になってきて、取得後かかってきた電話で本人確認する必要があるようです。

インターネットについて、住む地域では3Gが最も早い速度が出て、固定のインターネット回線は、8bpmもしくは、2bpmで、最大の通信限度が20Gbitとか30Gbitです。

バンガロールなど、大都市に行けばブロードバンド通信等あるのでしょうが、ここでは、携帯SIMを用いた3Gが最速のようです。

固定回線に比べると値段は若干高めになりますが1か月の使用量が12Gbitで抑えられるため、3G回線を使用し続けています。(月は1555ルピー)

○ドコモの撤退理由として、下記の3点がオンラインなどに書かれています。

1.インドでの主なDOCOMOの事業は、秒単位でチャージができるようにしたことが挙げられている。これは新規の事業であり、最初契約数の増加をもたらしたが、他社に追随されて収益が上がらなくなった。

2.政府の周波数発行に関して汚職があり、取得していた周波数の権益が没収された。
この汚職は、DOCOMOのインド進出前にTATAが取得した周波数取得時に問題があったとのこと。

3.インドの周波数取得手続きが煩雑になり時間がかかることから撤退を決めた。

○インドと日本の違いについて

日本とインドの携帯電話の大きな違いは、日本が高い携帯電話料金設定や2年縛りの契約があり、さらに月々の固定料金があります。携帯電話料金は欧米との比較でも大幅に高い。インドでの収益モデルは、固定料金がないため、通話料、通信料が中心でしょう。

○新しい通信手段

インターネット電話、スカイプやグーグルフォンなど無料もしくは格安の通信手段が存在する。(欧米の携帯電話も月々の固定料金はあるが通話料について欧米は格段に安い。)

○格安の費用

AirtelのSIM取得で、支払う金額は100Rsもなく、(確か40Rs位だったような)データ通信は3Gの場合は30日(1Gbit,2G,6G,10G,12Gbitなど)単位の支払いになるが、通話は、期限が長く、チャージした料金がなくなるまで有効です。(有効期限2037年などがでます)

しかしながら、通信料は、通話料金と比較すると非常に高い設定です。

○キャリアの制限なし

携帯電話に月々の固定料金はなく、どれでも何個でもSIMを持つことが出来、10個近くも携帯番号をもっていて、どの電話を使っているかはわからず突然かかってきて新しい電話番号が判明する人もいます。

○州ごとの違い

・インドの通信エリアは数ごとに異なっているが、自動的にローミングできる。
・通信業者は州ごとに周波数の権限を取得し税金を払う必要がある。
・すべての会社に、インドの小売は、州ごとに異なった税金を払う必要がある。
・お酒なども州によって税金、販売時間も異なる。

制度変更、州ごとの制度の違いは他社にも同等条件で、インドにいるすべての会社が
州による制度の違いの影響を受けます。

○Docomoは業界1位でない

Docomoが組んだのは、当時6位のTATA。その後4位まで上がりました。

○仕事をする上での直面すること

・インド人の仕事の進捗、スケジュール等がコントロールできない
・できるかどうかは実際やってみて、期限が過ぎてからできないことを通達されることが多い

日本の携帯・スマホ・ネットワークについて→

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