インドに来てこれまでに計6回の結婚式に招待されました。インドの平均年齢が26歳ということもあり、頻繁に近所の人から結婚式に招待されます。
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インドの結婚式とカーストについて
インドでは平均年齢が26歳。さらに人口の分布が、若いほど多い分布をとっています。
それも相まって、結婚式が結婚式シーズンに多く開催されます。一番人気は12月です。
インドの結婚式では、親類、友人のみならず、同じアパートに住んでいる住人をすべて呼んでお祝いします。
カトリック、イスラム教、ヒンディ教関係なく皆が、食事を兼ねたパーティーのために集まります。
さらに、インドの結婚式は、短くても2日にわたって行われます。
初日にあたる『Roce』は新婦の独身最後の日 という認識で、友人、親族、近隣住人とともに結婚式前夜パーティーを開き、伝統的なイベント(ゲストに新婦が顔や肌にココナツミルクを
塗ってもらったり、新婦が末永く食に困らない様に、親族が生きたヤギ、鶏、野菜果物などを担いで新婦の前に置いたり、お世話になった女性(おば、祖母、近所の女性達)にお祈りの
歌を歌い祈ってもらったり。←これはクリスチャンです)
お食事、その後深夜までダンスパーティーが催されます。
そして、2日目の結婚式で初めて、新婦は新郎に対面します。
インドでは、昔の日本と同じ形で、親(特に母親)が結婚相手を探し、連れてくる場合がほとんどです。
私の友人は、結婚相手と初めて会い 話した時間は3時間!(既に結婚することが決まっている前提で会ったそうです。)次に会ったときは結婚式だったそうです。
結婚相手に関しては、宗教上やカースト制の問題から、それが異なった者同士での結婚は基本的には認められません。人によっては、結婚するために改宗するなんて人もいます。(クリスチャン(女)とムスリム(男)の結婚は、親によっては許される様です。)
しかしながら、カースト制の点で、宗教を変えるのは非常にリスキーなこと。特にヒンドゥー教。他の宗教の人がヒンドゥーに改宗することによって、その人はヒンドゥー教の一番下のカーストになってしまいます。
インドの法律としては、カースト制度は廃止されていても事実上は残っているためです。
教育熱心な親が多いのは、このカースト制が存在する中で、教育をしっかり子供が受けることで海外に出して、そういったことから自由な状態にできるようにするのを期待するのためなのかもしれません。ちなみに、日本人は無宗教の人が多いですが、ここインドに来た場合、カースト上位に位置します。そのためカースト上の縛りはありません。
私たちは、インド国内で制約なく活動できるのです。
インド人とダンス
イベント時には必ずダンス。結婚式では式の初めから終わりまでダンスを行い、夜が更けていきます。
もっと驚いたことにダンスを始める年齢です。2歳くらいの子供が、園に入るとダンスを教わります。そして発表会、上の学年の卒園式の時などダンスをお披露目します。そのための練習を、式の1か月以上前から毎日行います。
さらに衣装も本格的。日本ではピアノの発表会など特別なときに着る衣装で皆がダンスを踊り、会を盛り上げます。その為のレンタル衣装屋も存在し、インドの伝統的衣装もたくさん用意されています。
そんな物心つく前からダンスを行っているインド。ダンスが得意な人は、すぐにインド人と打ち解けることができるでしょう。インドでビジネスを始める人にとって最も有用なスキルはダンスなのかもしれません。