インドのショッピングモールとインドクオリティを見てみる!

インドで建設される大型ショッピングモールについて率直に記載します。ショッピングモールはどこでも同じ感覚があります。

混在するショッピングモール

私たちの住んでいる場所では、2つの大きなショッピングモールがあります。1つは、3〜4年ほど前にオープンしたCity Center Mallでreliance Groupです。もう一つは、数か月前にオープンしたForum MallでPrestige Groupです。

後者のForum Mallはオープンした時は2店舗のみ、2か月経って大体3分の1くらいの店舗がオープンしてきました。これによって、前者のCity Centerに訪れる人の数が半分くらいになったのでは。

ここは50万人くらいの都市であるため、インドのモールで買い物ができる人の数は約5万人くらいでしょう。どちらのモールも、ショッピングモールとしては それなりの規模はあるため、日本人の自分としては、どちらかがなくなっていくのではと考えてしまいます。今後の動向に注意してみたいです。

また、そうしたショッピングモールが出来て、その中に大きなスーパーマーケットが出来たとしても、ここインドでは、ローカルマーケット、魚市場、小売りのビジネスがなくなる事は
ないと考えています。

モールの購入層はインドで中間層以上に該当するため、値段設定の高いモールの利用客は限られる事でしょう。

インドのショッピングモールのカレーはいまいち?

インドと言えばカレー。そのカレーをショッピングモールのフードコートで食べてみた感想です。

私たちのアパートの近くにはショッピングモールがあります。そのショップングモールのフードコートでは、他の国と同じく、中華、チキン、ハンバーガー、インド料理、ピザなど、
様々な料理を食べることができます。

日本でもアメリカでも、ショップングモールではファーストフードを中心に食べることが出来、ファーストフードなりの味になってしまい物足りないことがしばしばあるかと思います。

せっかくインドに滞在しているのに、そのショッピングモールでまだカレーを食べたことがなかったので、今回試しに食べてみることにしました。

値段はショッピングモールのフードコート以外では、インドの高級レストラン並みの値段なのですが味に関しては、近所のレストランの40ルピー(100円以下)ほどのカレーのほうがやはり好みでした。はっきり言ってショッピングモールのカレーはいまいちです。

インドでは、モールでの食事はあくまでもKFCなどファストフードを食べるために限定し、きっちり食事をする場合は、その地域のレストランで、厨房がきれいかどうか確認してから食べるのが、安くておいしいインド料理を食べられるコツなのでしょう。

しかしながら、新しいモールに来る人も増え、フードコートで食事をする人もたくさんいます。ショッピングモールはインドの娯楽施設の一つであり、インド料理以外の料理を食べられる場所として、その地域で定着する場所になるのでしょうね。

その感覚は世界共通なのかなと感じます。あと、映画館とボーリング場はセットで設置されるようです。

ちなみにアメリカでは、少し感覚が異なっていました。一般的なアメリカンフードは、脂ぎっとり、肉料理がほとんど。モールでは、おいしくはないですが、無難なファストフード、中華料理などが食べられるので、無難に食べたい場合によく行っていました。大きな町などマンハッタンには、おいしいお店がいっぱいありますし、探せば小さな町でもインド料理、中華料理、タイ料理、ベトナム料理などおいしいところがあることが多く、モールはそういった場所を開拓するまでの一時的な場所になっていました。

どこの国に行っても、おいしい料理屋は地元の人に聞いてみるのが一番なのでしょう。

インドのスーパーマーケットでまさかのB品アバクロ発見?

私たちの住んでいるアパートの近くにショッピングモールがオープンして、約3か月になります。たくさんのお店がオープンして(モールオープン初日は、ナント3店舗しか開店してませんでした。)徐々に週末のモールに活気が出てきました。

さて、今回はそんなモールのスーパーマーケットで見つけた商品を紹介します。

それは、アバクロのサンダルです。

アバクロのサンダル

アバクロのサンダル

日本で例えるなら、ジャスコの衣料品雑貨コーナーの一角のサンダルコーナーでこの商品を見つけました。

値段もそこにおいてある他の物に見合う価格設定で、インドが生産地であるが故の値段がつけられています。

価格はなんと、129ルピー。日本円でおおよそ200円ほど。

この値段は工場からアバクロに出荷するのものよりも安い値段のはずです。

よく見ると、傷がついているのを確認できますが、素材、デザインは間違いなくアバクロです。(以前アメリカで同じ商品を数点購入したことがあるので、素材や靴底面のエンボス加工など、思わず見入ってしまいました。)

インドでは製品検査をパスできなかった製品が、インド国内ブランドの他の商品と同じようにスーパーマーケットなどに流通していることが、このことからわかります。

また、C&AなどファストファッションブランドのB級品にもならない製品が、露店や格安のお店に流れていくようです。

そしてその値段は、数十ルピーからです。

そうした商品は、ボタンがなかったり、刺繍が途中で終わっていたり縫製が若干ほつれていたりするものですが、未使用品です。

大量生産で作る際に出てしまう メーカーが買い取らないレベルのものが流通されます。

さて、アバクロのサンダルの使用感はというと、当たり前ですが正規品と同じでした。

ここでは日常的にサンダルを使用するので、短期間で使い古して捨てることになります。もしくは、町にはあちこちに靴の修理屋さんがいて、サンダルも修理して履き続けることもできます。
(一回の修理は約20円!)
インド人はこの商品をアバクロのブランド品として購入するのではなくその他の商品とデザインを比べることによって自分の好みのものを購入します。

この値段は、インドのスーパーマーケットでは安い部類でインドでも量がさばける値段帯だと思われます。

逆に、その程度の品質のものが、先進国で出回っているのかもしれません。

もし私たちが、独自のデザインでインドの工場に作らせると、スーパーで売られている値段よりずっと高くなってしまいます。

たとえば、同じショッピングモールに入っているトミーフィルフィガーの値段は、インドやパキスタンで製造されているにもかかわらず、先進国と同じような(それよりは若干安めの)値段で売られています。

同じモール内でも高級ブランドが入っていれば、スーパーで格安品が売られている。そうした傾向は、日本でも同じですね。

使用目的に応じて使い分けていくことになります。

また、『衣料品のリサイクルはエコなのだろうか』で紹介した日本など先進国で衣料品のリサイクルを行い途上国へ送るプロジェクトに関して、このアバクロの商品を見て再度疑問に感じました。

途上国では大量のB級品にもならない格安の新品が出回っています。町の至る所の露店などで売られていて、その人たちの生活を支えています。

使い古した製品を途上国へ送ることについて、途上国には格安の新品の商品があふれているのに、先進国で使い古しの衣類を消費者から集めて、高い人件費、輸送料を払って途上国へ届ける。

逆に、そのプロジェクトを進める衣料品メーカーは、高い輸送費を払って途上国の工場から先進国に商品を送り消費者に販売する。輸送費、人件費が価格の多くを占めている。

不思議な感覚に陥ります。

インドクオリティー

インドには同じ目的の衣料品が数十ルピーから数万ルピーまでするものが売られています。日本人がインドクオリティーと考えるものはなんなのか?発展途上国のクオリティーと考えるものはなんなのか?

インドでは露店で数十ルピー程度の服が売られています。これは、日本の100円均一のクオリティーよりも悪いクオリティ。明らかに縫製がおかしいもの、布の質も非常に悪く、それなりの人が購入してそれらを着用します。

そして、それらの製品は日本での販売がもし安くできたとしても、絶対に日本で売ってはいけないものと弊社では考えています。

一般的な衣料品は、インドでもそれなりの値段がします。縫製、生地の質、どちらもしっかりしているものが多いですが、どこかで質を落として生産しているところが見受けられることもあります。

生産管理が行き届いていないために、歩留まりが良くない製品が発生してしまう。これはインド人のみだけではなく、すべての工場で発生してしまうのではないでしょうか。私たちはこの現状については不可避な部分であり、これを含めたものが私たちの考えているインドクオリティです。歩留まりは、工業製品すべてに於いて、日本人は最小化するのは得意でしょう。

しかし、不良品以外は海外のブランドが使用しても問題のない仕様であるため、実際にさまざまなブランドがインドで製造を行っており、高級ブランドでは、スケジュールを管理するための人、製品の質を管理するための人がいて、納期、歩留まりを上げようとしています。

きっちり管理された製品であれば、日本製よりも劣っているとは言えず、むしろ安い労働力を使っているので、日本製同等の質で競争力の高い製品が製造できるのではないでしょうか。

こうした製造技術の性能は、どの国が優れているというわけではなく、発展途上国であろうと、適切な製品管理を行うことで、製造技術は先進国同等になり、プラスアルファのところで、製品のデザインの斬新さ、オリジナリティにより、製品の競争力が決まってくるのかと考えています。

私たちが、発展途上国であるインドでオーガニックコットンを使用した幼児服、子供服を製造するモチベーションの一つに、きっちり管理することで日本製品の同等の質を、より安い値段で実現できると考えているからです。

モールにマクドナルドが開店

アパートの隣のショッピングモールでマクドナルドがオープンしました。今まで、KFCなどのファストフードはありましたが、マクドナルドを近くで見るのは初めてです。

開店当日は、従業員が朝からモールの前でチラシを配って顧客を呼び込んでいます。そうした光景は日本でも、どこの国でも同じです。

開店からしばらくは、一日中店舗前に行列ができ、閉店近くまで行列は続いています。

さて、マクドナルドの料金ですが、日本では100円でした。物価が5分の1程度のインドにおいて、ハンバーガーの値段はRs.27。ジュースとポテトを加えると、Rs.100ほどです。KFCよりも半額程度?に抑えられている値段設定です。

しかし、インドの物価からすると、若干高めの設定です。週末のお出かけに食事をする場所の一つとして利用されそうです。

ちなみに、モールの近くにあるレストランのお昼の定食(meals)の値段はRs.30-Rs.50です。この値段でインド料理の定食を食べられます。

そのため、ファストフードがインドでは高級レストランに早変わり。特別なイベントに参加する感覚で食事に来るインド人が多いのでしょね。

インドでは、インド料理の値段は非常にお手頃です。肉は若干高めの値段設定ですが、代表的なインド料理であるタンドリーチキンは、ハーフサイズでRs.150(約300円)、フルサイズでRs.300(約600円)と、KFCで同様のチキンを注文するのに比較して半額ほどで食べることができます。

一方で諸外国、たとえば、日本では、インド料理は高級食材の一つになっていた。

インド人シェフがいるインド料理点へ行けば、インドでは数百ルピーほどのものが一人分でも1000円から2000円はします。

日本で食べる中華料理も同じです。そして、海外で食べる日本料理も同じです。

日本人が食べるとちょっと違うと感じてしまうような日本料理でも海外では、健康食品として高級品してレストランで提供されます。

しかし、日本人シェフが作っていない店舗の日本料理は注意が必要になってきます。特に、海外では出汁が利いていないことが多いです。

今回話題にしているマクドナルドは、世界中で、ほぼ同じような価格帯で、途上国ではちょっと高めのレストランとして扱われているようです。

しかしながら、世界共通の味であるため、原材料は工場で加工され送られてきます。そのために品質管理のため、様々な健康に対する懸念が生じています。

たとえば、10年前に購入したハンバーガーが原型をとどめていたことがあります。たまたま乾燥地帯ですぐに乾燥してしまったためなのか、防腐剤たっぷりだったのかはわかりませんが、長期間腐らずに原型をとどめるものであることを知ると食べるのに、抵抗が出てくることもあります。

マクドナルドのハンバーガーを食べてもすぐには健康に影響が出ないのでしょうが、蓄積することで、様々な病気が発生する可能性は否定できません。

アメリカでは、肥満の原因の一つとして、マクドナルドが裁判で訴えられることも発生しました。ファーストフードの栄養面や健康への影響が心配されます。

インド人の中にも、近年では健康に気を使う人が多くなっています。オーガニックの食材を購入する人もいます。

さらに、日本食に興味を持つ人もいます。この意識の変化は、世界中どこでも同じでしょう。生活の質の向上とともにどこでも、どの国の人でも、同じ意識を持つ人がいてもおかしくありません。だからと言って、文化の違いから全く理解できない部分も、もちろん存在します。

その同じ部分違う部分の両方を理解していくためには実際に現地での生活スタイルを理解することによって実感できると考えています。

こうした違いを理解してビジネスを進めていくこともグローバリゼーションの一つの姿でしょう。

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