住宅の寿命!日本と海外を考える

こんにちは。

今回は日本の住宅について、海外の状況を交えて考えていきます。

インドには、インダス文明の歴史上の建造物が今でもそのまま残っている。
建造物は石造りのもので、長期間自然にさらされても今もなおその状態を
保っている。

日本でも、多くの歴史上の建物が残る。奈良の法隆寺など、1000年以上前に
建てられたにもかかわらず、そのままの状態で、現代にも残っている代表例です。
また、江戸時代から続く、木造の建物も、多い。お城や、お寺など、歴史が長い。

しかし、一般の住宅に関して言えば、30年で建て替え、もしくは、大改修が
必要となる。

近年の建築会社による一般家庭の建物のなどは、作業効率化、コスト削減、技術の向上により
より短期間で建設でき、ビジネス上は高い売り上げに貢献する。

その技術的な進歩のために、家の値段は上がってきており、私たち日本人にとって、家の購入は
一生に一度の大きな買い物になる。

しかし、30年ローンを組んで購入したとしても、ローンが終わるころには大幅な改修を
しなければならなかったり、家の価値がほとんどなくなってしまったりする。

『30年しか持たない家を30年ローンで購入する必要があるのか』

私たちは、インドで生活している。インドの家屋は、石造りだったり鉄筋コンクリートを用いて作られる。
グラナイトの産出地であるため、家の中はグラナイトで敷き詰めることができ、ペンキを塗ることで
壁は新品同様に仕上げられる。

電気機器については、新しいものと交換することで問題なく使用することができ、
家自体はメンテナンスをされていれば、100年でも持ちそうなつくりです。

家を購入後も、家の値段はそれほど下がることなく、売るときにプラスになることもある。
インドでは発展段階の経済で、若い世代が非常に多いという違いがある。
こうした状況では持ち家は資産として運用できるだろう。

日本では、バブル崩壊以降、会社員の平均給与は、どんどん下がっていき、
収入が上がる見込みはほとんどない。
家の価値は購入後どんどん安くなり、30年後にはほとんどなくなってしまう。

空き家率は年々上がっており、去年の段階で全国平均で13パーセントが空き家となっている。
日本人は、新しい物好きで、古いものや少しでも傷などがあった際には値段が一気に下がったり
大幅な価値の低下を強要される文化である。

建築会社は、技術の進歩によて短っ期間に家を建てることができ、効率的に建設を進められる。
広告、セールスの人員を増員することで、より多くの顧客を獲得するようになった。
そして、建物の形状も、耐震構造を計算して作りやすいような形の素材を持つものに変わってきた。

そうした計算や、顧客獲得のために人が介在している状況が
技術の工場での効率化にもかかわらず、住宅価格の上昇を招いてはいないだろうか。
そして、実際の住宅のコストは下がってしまいそれとともに耐用期間が
減ってしまっているのではないか。

インドのみならず、欧米、各地の住居と比較して考えてみると
日本の家屋の耐久年数は非常に少なく、一生に一度の買い物をする必要性に
疑問符が付けれられてしまう。

インドでも欧米でも、家の価値が下がらないから資産として運用できるのであり、
現在の30年で大幅改修さざるを得ない状況を続けていては、資産としての
運用でしにくい物です。

この建物に関しての日本のスタイルはグローバル化には程遠い。
グローバル化を進める上ではこうしたスタイルを変えていくことが必要だと思う。
昔のように鎖国して国外とのやり取りを断ち切ることは不可能だから。

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