こんにちは。
今回は、インドのオーガニックコットンの現状を書きとどめて
おこうと思います。
インドのオーガニックコットンの生産量は世界第一位ですが、
ほとんどが国外向けです。値段も通常のコットンに比べて
かなり高い価格です。実際に、スーパーで安売りしているコットン
製品はRs.100以下のものもあり、値段の点からインド市場で
勝負はできないでしょう。特に露店では本当に安く売られています。
私たちのターゲットはこの製品の購入層ではありませんし、なおかつ、
露店の質はまあ、それなりです。
一方で、インド国内でも、オーガニックの食品、商品に対する見方が、
富裕層や中間層で健康志向の点で変化して来ていて、実際の店舗で
取り入れられてきているところでもあります。各スーパーでは
オーガニックのコーナーが充実してきており、オーガニックの需要は、
インドの地方都市でも一定数いると考えられます。ただ、衣料品に対する
オーガニックの製品は、100%オーガニックのものは、私達の住むこの
地方都市には入ってきていません。
バンガロール、デリーなど大都市において、高級ブランドを取り扱う
ショッピングモールでオーガニックの服は確認していますが、値段も
インドの物価から考えると、高い値段をつけています。このターゲットは
外国企業の駐在員などやインド人富裕層向きと言えるでしょう。
また、インド国内の製造工場で、オリジナルブランドを出して
展開しているところや、ビジネスオーナーが事業をはじめているところを
確認していますが、大規模な展開にはなっていそうなのは数えるほどです。
その点では、12億以上の市場は非常に魅力的。
弊社で製造を進めている製品は、縫製、生地の品質ともに、優れているもの
のみを選別し、オリジナルのデザインを使っているので、伝統文化を好む人が
多数いる中で、インドの富裕層の人々に認識してもらうプロセス構築が重要に
なる事でしょう。
もちろん日本のお客様へ、適切な情報をお伝えして、良い製品であることを
いかにして認知してもらうかが、もっとも重要な点になります。各方面へ
認知度を上げる手法をとる必要があると考えています。
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